会社員のための雑学ハック

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自動販売機史から見た世界経済、文化の変容

今、外に出て周りを見渡すと様々な自動販売機があるのが見える。
自動販売機は町に溢れていて、もはや現代生活に無くてはならないものである。
そんな自動販売機の歴史を調べてみると、自動販売機の特性がよくわかった。
自動販売機の発達史から、各国の経済発展、文化との結びつきを見ていこうと思う。
日本は取り上げていないが、また日を改めて、書いてみようと思う。

自動販売機の歴史

聖水自動販売機[紀元前1~3世紀?:エジプト]
 世界初の自動販売機は諸説あるがエジプトで生まれたとされている。
現物は残っていないが、装置図面が文献によって残されている。
これは、コインを入れると受け皿に落ち、受け皿の重みで「てこ」が動き、蛇口から聖水がでる仕掛けであった。
出てくる聖水の量は少量であったが、聖水は大量に必要とされる訳では無いので需要を満たせた。
また、この装置の仕組みは現在の水洗トイレの原理と同じである。
しかし、聖水がダブルミーニングであるのは、この為ではない。

言論の自由と書籍自動販売機[17~19世紀:イギリス]
 世界初自動販売機である紀元前の聖水自動販売機の発明から、時代は大きく進み17世紀になる。
エジプトで発明された自動販売機はイギリスで発達を遂げる。
17世紀イギリスで嗅ぎタバコ販売機が流行した後に
19世紀に入ってから産業革命を遂げた世界の工場イギリスでは自動販売機が発達した。
切手販売機、自動体重測定器、食品販売機、飲料販売機など様々なものが誕生したが、
特筆すべきは「書籍自動販売機」である。
これは当時、言論の自由を通じて闘っていた出版者が
自動販売機を通じて言論の自由を獲得しようとするのに使われた。
これは自動販売機なら販売者を特定できにくいといった特徴を表す物であり、
現代日本のアダルト用品販売に通じる
物があると考察できる。

ヨーロッパでの発達[19世紀後半:ヨーロッパ]
イギリスで発達した自動販売機はヨーロッパに輸出され発展する。
イギリスにあった自動販売機の数々が設置された他、国の文化によって器機が開発された。
フランスでは、香水の自動販売機が設置されたり、またパリには熱湯自動販売機も設置された。
これは主に馬車の乗客の足を温める目的であり馬車文化も伺える。
また、ワインの自動販売機もあったなど国の文化によって自動販売機は変化するのが伺える。

アメリカでの爆発的発達[19世紀後半〜:アメリカ]
エジプト、イギリス、ヨーロッパと発達を遂げた自動販売機は産業革命を終えたアメリカで爆発的発達を遂げた。
これは、アメリカの合理的で新しもの好きの文化と自動販売機の特性が合致した為と思われる。
アメリカでは、ガム自動販売機が1888年から爆発的ヒットを遂げると、次々に自動販売機が登場する。
1940年代から香水、食品、タバコ、清涼飲料、写真などもあるが、
この時期に自動賭博機であるスロットマシンも登場して絶大な人気を得る。
20世紀初頭には自動販売機のほとんどはヨーロッパを凌駕しアメリカがほとんどを発明するようになった。

まとめ
紀元前からアメリカまでの自動販売機の歴史を見ると、各時代の強国が自動販売機を発達させている。
この後、日本に渡って訳だが高度成長期を経て、現在の自動販売機をみても
経済成長と共に自動販売機が発展しているのがわかる。
また自動販売機の面白さはそれだけではなく、香水販売機やスロットマシンなどのように
文化と経済と密接に結びついたものであることにある。

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