会社員のための雑学ハック

Web・末端会社員としての働き方・経済・文化等、「半径3m以内の事」を考えるブログです。ー雑学:多方面にわたるまとまりのない知識や学問。また、学問とは関係のない雑多な知識。

日本に自動販売機が流行った4つの理由

1、高度経済成長[技術・経済]
 自動販売機が爆発的広がりを見せたのは、高度経済成長時代である。
製造業中心に発展していった日本経済は、技術力の向上で故障しない自動販売機の製造を可能にしていった。
これにより、国産自動販売機の信頼が向上し、売り上げの増加に一役買った。
また、技術力から温かい飲み物を提供することも可能になり、販売数をのばしていった。
技術力向上により、幅広い商品展開、自動販売機への信頼向上が起こりより自動販売機は売り上げをのばしていった。

 高度経済成長の恩恵はそれだけでは無かった。
好景気により、所得の上昇で消費にまわせる金額が大きくなった。
これは自動販売機に限ったことではないが消費の底上げが起こっていた。
しかし高度経済の影響により、自動販売機が特に売り上げを増加させた要因は労働力不足である。
「ALWAYS 三丁目の夕日」などの映画でも登場するように集団就職(田舎から都市圏へ大人数の就職)が行われ、都市圏へ人口が流れるようになった。
集団就職などにより、増えた都市圏の人々は単身者、核家族が主となりそれぞれの消費を行った。
この単身者、核家族の時代を迎え個人の時代へ突入した高度経済成長期に大きく出てきた自動販売機。
自動販売機は、個人消費に適した供給装置である。普段のことを思っても、自動販売機で買った飲み物を数人で分け合うことはあまりないだろう。
個人消費をメインターゲットとする自動販売機と高度経済成長で個人の時代へと突入した時勢が合致しより自販機の需要が高まったといえるだろう。


2、コカコーラへの憧れ[文化]
 現在の自動販売機メーカー別シェアはコカコーラがおよそ4割弱でトップである。
戦後、教育や食文化、音楽、ドラマなど様々な日本文化はアメリカ文化への憧れがあった。
また、家電製品やマイホーム文化なども挙げられるであろう。
その中で代表的なアメリカ文化の象徴としてのコカコーラは特に憧れの対象であった。
コカコーラはご存知の通り、自動販売機を販売の道具として活用しており、その流れでより自動販売機の販売促進につながった。
海外文化への憧憬へが海外飲料の輸入とつながり、更なる自動販売機の発達に力を貸した。


3、国鉄券売機[高齢者の信頼獲得]
 スマートフォンなどの年齢別シェアを見てもわかる通り、機械製品全般において、新設された機械への順応性が高いのは若年層である。
中高年への自動販売機への順応は、実は飲料自動販売機からではなく国営政策から始まった。
自動販売機の学習的役割を負ったのは、国鉄券売機であった。
赤字体質であった当時の国鉄は人件費削減を目指して、券売機の導入を決めた。
庶民の足であった国鉄は、老若男女を問わず様々な年代の利用者を持っており、この国鉄に券売機が導入され、自動販売機の信頼、親しみが向上した。
国鉄券売機が一般自動販売機への橋渡しになった功績は、日本においての自動販売機史において大きい。


4、自販機の無償貸し出し[経営]
 設置する店舗において、小売店自らがメーカーから買い上げるのは高額な資金を必要とする。
自動販売機が店頭におかれるようになった当初、設置店舗側はメーカーから自動販売機自体を買っていた。
これでは、あまりにリスクが大きく、普及は当初鈍かった。
 しかし、飲料メーカー数社が無償での貸し出しを決定し、小売店の店舗に置くようになると事態は一変する。
初期資金が必要ないのでリスクを負う必要がなく、店頭に自動販売機を置く小売店が急増する。
これによって、設置台数は爆発的に増えていった。
このシステムは今日でも一般的で、メーカーの無償貸し出しによる設置台数の増加は、
日本に自動販売機がこれだけ多くあることの大きな要因になっている。


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