会社員のための雑学ハック

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若手社員のカラオケでの失敗事例・マナー違反5選

カラオケ難しくないですか?

若手社員×仕事上のカラオケ=難易度がものすごく高い仕事 である。

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カラオケには、マナーは確実に存在する。にもかかわらず、飲み会/タクシーでの乗り方/エレベーターの乗り方等、マナーが存在する仕事上での行動は本やWEBでおよそ明文化されているが、カラオケでのマナーに関しては明文化されていないことが多い。私は取引先でのカラオケで神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴り止まないっ」を歌ってすごい空気になったり、多くの失敗をしてきた。

 

カラオケ=自分が歌いたい曲を歌う

ではなく、仕事が関係すると、

カラオケ=相手が聞きたい(知っている)曲を空気に合わせて歌うという、

なんとも難易度の高い業務である。

 

仕事上でのカラオケでの失敗・マナー違反は私もよくやってしまうし、それらを見る事も多い。今回は月によっては週1回以上、社内外問わず仕事上でのカラオケに参加している私が、自戒を込めてよくある失敗・マナー違反の5事例をすべて自身の経験と共に挙げてみる。

成功した仕事上のカラオケは、人間的な付き合いという面で非常にメリットもあるのだが、その反面「こいつ分かってないな」と思われることもある厄介な行事である。

挙げた5つの事例は私の周りだけのことかも知れないが、接待・送別会の後で一般的に行われている仕事上でのカラオケに参加される方に少しでも有用なエントリーになれば幸いである。

 

 

 1.盛り上げ役のみに徹する

入社まもなく、取引先の1年の業務を左右するような非常に重要なベテランの方とのカラオケでやってしまった失敗。飲み会の後にカラオケとの要望があったため、上司・私・取引先の方2名の計4名でのカラオケだった。

 

カラオケ=歌って気持ちよくなる場所 と考え、とするならば、自分が歌うのではなく、相手に歌ってもらいいかに気持ちよくなってもらうかが重要であると考え、私は歌いませんから。と宣言し、ひたすらタンバリンを叩き続け、盛り上げ役に徹した。

 

歌わない宣言をした後の取引先の方の表情は無表情であった。私は必死にタンバリンを叩いて盛り上げようとしたが、盛り上がりに欠けたカラオケであった。

カラオケが終わって、上司から「次やったら、地方飛ばす」「恥をかかないつもりか」等ひどく叱責を受けた。「次は絶対に一番最初に歌え」と。

 

私はその日、若手男子社員のカラオケにおける大原則「恥をかき、全力で歌う」という一番基本のマナーを学んだ。盛り上げ役に徹するのは当たり前であるが、音痴であろうとなんであろうと関係ない。一番身分が低い若手男子社員は恥をかいてカラオケを歌わなくてはいけない。カラオケの口開けは私たちの公開処刑なのだ。

 

2.流れを読んだ選曲をする

入社最初の忘年会での事。部署単位でのカラオケで総勢40人程度だった。ここで、2回ほどカラオケの順番が回ってきたのだが、最初にサザンオールスターズの「TSUNAMI」・次にゴールデンボンバーの「女々しくて」を歌った(この薄い選曲がなんとも涙ぐましい)。

1例目の失敗から、トップバッターとしての歌ったが、寒々とした空気がカラオケボックス内に流れた。そう、空気の読み間違えだった。

カラオケの不文律として、参加した多くの場所では流れが固定されている。

若手(盛り上がる・最新のPOP(セカオワは駄目))

 ↓

中堅(盛り上がる・00代POP)

 ↓

若手/中堅の持ち曲(この人といえばこの曲等のそれぞれの持ち曲)

 ↓

ベテラン(演歌・バラード・孫系)

 ↓・・・バラードの流れに!

中堅・ベテラン (バラード系)

 ↓

若手(バラード・ローテンポ系)

 ↓

ベテラン・中堅(締め曲)

 基本的に大人数でカラオケを行うと、組織にはよるが一般的にこの流れを汲む事になると色々なカラオケに行ってみて感じる。組織が全く違うのに、流れはなぜ一般的にこのようなものなのかといつも思うのだが、大体このような流れを汲む。

最初・中盤・後半にそれぞれ若手が歌うケースがあり、それぞれ流れを読んだ選曲をしなければいけない。

最初はとりあえず「女々しくて」を歌っておけばなんとかなるが、それからはサザンの流れなのか、長渕の流れか、演歌の流れかを、「履歴」ボタンで誰がどの選曲をしたかを推測して、順番を間違わずに選曲する作業が必要である。

今、なんの風が吹いていて、どこを押さえるべきなのかを若手社員は確実に押さえた選曲をする必要がある

 

 

3.目上の人の持ち歌を取る

夏の日の1993」を歌った。曲が始まると、他の先輩にマイクが渡り、先輩は「俺じゃないよ。」と繰り返している。流れる伴奏の中、「誰?誰?」という声。手を挙げ、すみませんを繰り返しながら立ち上がる。そんな中、歌い始めるのは地獄だ。

人の持ち曲を選曲してしまうのは、地雷を踏んだことと同義である。その曲を譲ってもほとんど自分が歌うはめになる(良くてデュエット)ので、若手社員にとって人の持ち曲地雷は一番避けなければいけない。

普段の歌っている曲がわからない人と同席する場合、選曲する前に「誰かの持ち曲ですか?」と先輩・関係者に聞いてから選曲しなければいけない

 

 

4.政治的・失恋ソングを歌う

私の場合、サザンオールスターズの「ピースとハイライト」が地雷が曲だった。選曲をしたとたん、他社のお偉いさんが「この曲嫌いなんだよね。反日じゃん」との一言。そこから歌い始めるのは、本当に苦痛であった。どんな顔をすれば良いのか分からない。

また友人の話しだが、失恋ソングも地雷を踏む可能性が高いとのことである。プリンセスプリンセスの「M」はカラオケでよく歌われる曲だが、女性先輩社員が泣き出したことがあり、盛り上がっていたカラオケで失恋話大会になってしまい、あまりの重さに逃げ出したくなったこともあったそうである。

政治的・失恋ソングの様な、反感を買う/思い出と密接しすぎる可能性のある曲は、避けた方が良いと思う

 

 

5.「気をつかっている」と感じさせる

以上挙げた失敗例(主に私の失敗例であるが)を留意しながらあるときは戦陣を切って盛り上げ、タンバリンをこれほどかというまでに叩き、他の人の選曲を気にしながら盛り上がり・無難で・誰もが知っている曲を選曲するというのは非常に気をつかう。一番心苦しい仕事(もうカラオケは仕事である)であるが

カラオケの厄介な点は、カラオケ=自分の好きな曲を歌って楽しむ場所という一般認識がある点である。

地雷がこれほどかという位、埋まっているにも関わらず明文化されていない。アドバイスを聞いても「自分の好きな曲歌えばいいでしょ」と言われる。

しかし、自分の好きな曲を歌ったら酷い目にあって来た。故に気を使っているわけだが、気を使っていることをバレてはいけない。「カラオケなのになんで気を使ってるの?無礼講だよ」の言葉は完全にトラップである。

気を使っていないように見せて、計算した選曲/盛り上げ方をするのが若手社員にとってのカラオケだ。地獄の中でも笑い続けなければいけない。

 

これからの送別会シーズンで、おそらくこのエントリーの失敗事例は加速度的にのびて行くであろう。カラオケで気を使わない職場の若手社員は、本当にうらやましい。そして、死ぬほど気を使うカラオケを繰り返しているのに誰にも評価されない若手社員(私)に最大限の賛辞を送りたい。 

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