会社員のための雑学ハック

Web・末端会社員としての働き方・経済・文化等、「半径3m以内の事」を考えるブログです。ー雑学:多方面にわたるまとまりのない知識や学問。また、学問とは関係のない雑多な知識。

じゃらんの低評価のクチコミがおもしろい。ひどい宿に共通する3つのポイントと、逆に行きたくなる口コミ。

普段の出張・旅行のホテル選びは大体じゃらんを使う。

他のサービスでは、同じ宿でももっと安い値段で泊まれるかもしれない。

しかし、私はじゃらんを使うのだ。

理由は「クチコミがおもしろい」からである。

 

 この記事がじゃらん等のクチコミが高評価ではなく悩む宿泊施設の関係者へ何かヒントになることと、酷い宿を経験したことのある人の慰め、おもしろいことが好きな人への提案になれば嬉しい。

 またこのじゃらんクチコミの信頼性も疑問な面もある。私恨での低評価や被害妄想での誹謗中傷もある。それらを出来るかぎり無視するために、クチコミ数の多い施設だけを見ている。(それでも評価に影響はあるだろうが)

 

じゃらんの低評価の口コミを見るのが面白い

 

f:id:zatsuhack:20150629012339j:plain

 

 お金が無い。故に、安い宿をいつも取る訳だが(出張でも高いところに泊まると怒られるし)、安い宿の中には安いなりの理由がある施設も多い。

 

 老朽化した施設や、劣悪なサービスを事前に調べられるのが、いわば地雷を踏まない為のじゃらんの口コミである。もちろん、上司との出張や休暇での旅行などで、ひどい宿を避ける為に利用することもあるのだが、私は逆に利用することの方が多い。

 

 いつからか出張でビジネスホテルに泊まる際には、じゃらんで出来るだけ低い口コミのホテルに泊まる様になった。

 その中には、客商売だと全く思っていないようなサービス・昔行ったボロボロの友達の家の方がまだマシだったと感じさせる宿泊施設がある。それらを発見して、体感するのがこの上なく面白い。すぐに出来る異文化交流である。また話のタネにもなるのだ。画一化されたサービスが広がる現代において、これらは貴重で保護すべき存在では無いかと思える。精神的に疲れている出張の際には、泊まるということをレジャー化できるこれらの宿に助けられた事も多い(怒りと同時に笑えるという希有な体験が出来るアトラクションである

 

 ここではじゃらんにおいて、よく見る低評価の口コミをまとめて、共通項を探りたいと思う。また意味が分からないクチコミも取り上げて、利用者の何とも言えない気持ちを共有したい。

 私は高い評価の評判の施設だけではなく、ひどそうな宿には一度でも泊まってみることをオススメする。怒りと共に笑いがこみ上げてくるのだ。

 

酷い宿に共通するポイントとは?

 

 よくある低いクチコミ宿のレビューをまとめ、また口コミの例を記載してみたい。実際の宿をモチーフに私が少し書き直している(検索からの特定を防ぐため)。

 

 

共通するポイント1:清潔感がない。汚い

 特に水回りや寝具の汚さが低い評価につながりやすい。また、ホテルの主役家具であるベッド・布団が掃除されていないなどもよく見る。クチコミの中にも「清潔感」の項目があるほど、宿泊施設として非常に重要とされるきれいさであるがここが汚いと評価されると非常に低評価となることが多い。

 

(クチコミ例)
  • 畳のシミが気になり、ここで泊まりたくないと思います
  • 寝具のシミ・髪の毛・毛玉が気になります
  • 風呂場のタオルが汚過ぎます。洗ってあるのでしょうか
  • トイレの便器が不潔すぎる。公衆トイレの方がまし
  • 洗面台の鏡に前の客の歯磨き粉がついている。掃除してない?
  • コップが洗われていない
  • 昆虫・虫が大好きな人にはお勧めです。部屋で昆虫採集ができます

確かに、これらは酷い。特にベッド・水回りの汚いところには泊まりたくない。

 虫が出るのはしょうがないとして(絶景や山の中であればやむを得ない)、それらの対策が取られていないとこのようなバッシングにつながるだろう。姿勢だけでも見せることによって、これらは防げるかも知れない。また注意喚起を行うことによって、人の印象もずいぶん変わってくると思う。

 

 

共通するポイント2:食事に問題がある。冷たい、ぬるいなど

 安い宿であると、食事の料理・リザーブに人員をさけない場合もある。素泊まりならまだしもサービスとして出している食事も、値段によって質を上げられない面もあるだろうが、そのクオリティによっては非常に悪印象になることもある。

(クチコミ例)
  • すべてが冷めている。始めて冷製味噌汁を飲んだ
  • 温かいものは冷たく、冷たいものはぬるい
  • 薄味すぎて、何を食べているのかがわからない
  • 量が少な過ぎて、その後コンビニに行きました
  • オススメの伊勢エビが完全に冷凍品でした。解凍も出来ていませんでした
  • ちぎったレタスが出て来た。私はうさぎじゃない

 食事については、空腹であるということも相まって、怒りの感情が出てきやすいリザーブの遅さ等は混雑状況や、人員の欠員などによってどうしようも無い点もあるだろうが、常識の範囲を超えた食事内容は低評価に繋がりやすいと言えるだろう。ちぎったレタスは何の目的で出したのか気になるところである。

 

共通するポイント3:接客サービスに問題がある。

 利用者の印象において、従業員の態度が非常に重要になる。この接客においては、利用客の主観が主であり、クチコミの精査も難しいのだが、客観的にそれは問題だろと思われる接客のレビューも多い。利用客に問題があっても、従業員から注意されたりするとほとんど低評価になるのはクチコミ制度の問題でもあるが、読んでてこちらもイライラするような、もはや笑えるものも多い。

(クチコミ例)
  • 隣客が騒いでいたのに、翌朝ものすごく怒られた
  • 施設の不備に対して、逆ギレ。操作が悪い、壊したのでは等言われた
  • 持って来たご飯のおひつを、私のひざの上においた
  • フロントに室温の調節を頼むと、謝罪も無しに断られた
  • 駐車場の案内がなく、ひとまずホテルの前に駐車すると、すぐにどけるように言われ、場所を聞くと「行けばわかる」との回答
  • 電話で事前に質問すると「そうだよ」と言われ、ガチャ切りされた

 従業員の態度に関してのクチコミは多い。が、それは被害妄想ではというものも多い。私はあまり接客に関するクチコミは信用していない(信用できない)のだが、これらは問題であろう。もう、ここまでいくとロックである。崇高だ。持って来たご飯のおひつをお客さんのひざの上に置いたのはおもしろい。コントだ。またクチコミではフロント対応だけでなく、電話での対応も取り上げられることが多い。丁寧さを欠いた接客は傍から見るとおもしろいが、自分の身に降り掛かると本当に腹が立つ。しかし、宿のクチコミを見る事で「自分だけじゃなかったのか」と思え、そのようなキャラクターの人が経営している宿と前向きに捉えることが出来る。宿泊に加え、器の広さまで獲得出来るのが、これらの宿である。

 

逆に行ってみたくなるひどいクチコミ

 上記3つはよくあるクチコミである。上記の清潔感・食事・接客を省いた、その他のレビューがあまりにぶっ飛んでいると、低評価の宿を探している私が予約を決めるポイントである。それらを見てみたくなるようなものも多く、実際に非常に楽しい体験を出来ることもある。出張地から遠くても予約することもある。

 (クチコミ例)
  • トイレが狭過ぎて、膝があたってドアが閉められない
  • 食堂の窓から脱衣場が見えている
  • シャワーから水しか出ない。文句を言うと、うちはそうだとの回答
  • スキー場なのに施設が寒すぎる。暖房がなく、フロントに電話すると、薄い毛布を渡された
  • なぜか部屋のカーテンがびりびりに破れていた。怖い
  • スタッフのマジックショーを見なければならない。そのマジックもつまらない
 これらの施設を探す為に、クチコミを見ているといっても過言では無い。いや、実はもっとインパクトのある変わったホテルがあるのだが、書くと全国に恐らく1軒しかないだろうから、特定され誹謗中傷に当たりかねないため、泣く泣く削除した。
 しかし、カーテンがビリビリに破けていたというクチコミはインパクトが大きすぎる。なぜだ。なぜ放置したのか。また事前に一言なかったのはなぜだろう。意味がわからなさすぎる。
 

低評価でもいい宿はある。酷そうな宿ほどオススメしたい

 もちろん低評価のホテル全てが酷い宿ではない。実際に行ってみてすごく良かった宿もある。酷いクチコミをもとに、宿を選ぶことによって求めるハードルは一気に下がる。普通のサービスをされるだけで感動さえ覚えるのだ。そのような施設にはリピートして行ったこともある。

 また、これらの宿は低評価である為、予約が入っていない施設も多い。ガラガラであったりもする。その為、直前割引を使える宿も多く、非常に安く、快適に宿泊出来る可能性もあるのも実はメリットなのだ。

 酷いらしいとのレビューを事前に知っておき、あえてそこに泊まること。実際に友人も同じようなことを行っており、既にこの楽しみを知っている人もいるだろうが、経済面とレジャー面で、人生は遊びだと思っている人に是非オススメしたい。