「一般国民にはわかりにくい」東京オリンピックエンブレム問題の、炎上しない選考方法を考えたい。
五輪エンブレム問題で組織委員会が会見を行った「一般国民にはわかりにくい」
東京五輪エンブレム問題で組織委員会が会見 - YouTube
そうそう、一般国民にはわかりにくいのだ(10分頃)。ただ、この会見を聞いていると、便宜上「一般国民」と言っただけで、言葉を「皆様の賛同を得られなかった」というように言い換えれば、もしかすると受け入れられていたかも知れない(難しいだろうけど)と思った。
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この内容は置いておいて、取り下げの会見でも炎上してしまうほどの注目を集めるオリンピック。
どうせだったら、成功してほしいよ。東京オリンピック
もう、ここまで問題が大きくなってしまうと、東京オリンピック自体への失敗の懸念がされる。というか、エンブレムの盗用かどうかも、一般国民にはわからないし、なんかテンション下がる。
どうしたら、開催が決定されている東京オリンピックに向かって炎上せずに期待を抱かせることが出来るのかを考えてみたい。
私は広告代理店でもなければ、スポーツ関係でもない。全く関係ない。むしろオリンピックが開かれると、道が混んでイライラするだけの、下級会社員だ。
炎上するとモチベーションが下がる
批判の声がそのまま自分の意見になることはないまでも、炎上してしまうと開催国の国民としてはモチベーションが下がってしまう。生徒に怒っている先生の授業は聞きたくなくない気持ちと一緒だ。
出来れば、批判の声を最小限に、期待を持てるようなエムブレムの決定をお願いしたい。非常に難しいだろうが。
では、エムブレムを今後どのよう決定すればよいのか?
1.前回の亀倉雄策氏のエンブレムを使用
佐野氏の五輪エンブレム使用中止に伴い、新エンブレムを公募するという。
— 盛田隆二🫖Morita Ryuji (@product1954) 2015年9月1日
そんなにドタバタせず、1964年オリンピックの亀倉雄策氏のエンブレムを使えばいいじゃないか。本当は国立競技場も耐震補強とサブトラック整備で十分だった。今さらだけど。 pic.twitter.com/3SxCef6uo0
このようなツイートが話題となった。前回のオリンピックのエンブレムをそのまま利用する。他国からはあの時の経済成長を夢見る懐古主義っぽく見られそうだが、確かに一案としてはありだろう。
ただ何かしらの事情によって、新たなエムブレムでないとダメなんだろう。強い、主張が無い限りは。どちらのデザインが良いかは私には判断できない。正直、佐野氏の前エムブレムでもいい。
2.もう一度、公募しなおして新エンブレムを作成
組織委員会の会見では、このような方向で進めていくとの話が出ていた。ただ、これも結構難しいのでは無いかと思う。
まず決定する段階で、同じ決定者では、前回の失敗を踏まえていないように見える。また、次に出てくるデザイナーも、過去の作品のあら探しをされることは必須であり、非常に辛い立場になりそうだ(盗作は全くないとしても、似ているデザインはよくあるとのことであった)。
応募要件も広ければフェアに見えるが、決定は難しいだろうし、決定方法も今のままでは批判は免れなさそうだ。
ただ、現実的にはこれが有力であろう。
素人の考えた、炎上しないエンブレム選考の提案
ここまでは、Twitter等を見ていて出ていた案。確かに現実的かも知れない。私は全くわからない日本人だが、他の案を真剣に考えてみたい。
1:選考委員を100人くらいにする
選考委員が限られているから、談合っぽくみえてしまう。全くデザインのわからない人達を多く招き入れて(秋元康以外)、一般国民の意見を聞いてます風にすればよいのではないか。
国民投票は無理だろうし、ネット投票とかだと、ネタに走る傾向がありそうだ。そうならないで、一般の国民の理解を得る為には、「大きな決定者に任せる」もしくは「疑似国民投票を行う」のどちらかではないかと思うのだ。
この状況であれば、大きな決定者に任せるのは難しそうだ。誰に選んでもらっても批判が起きそうである。
では「疑似国民投票」として、100人とか、200人とか選んで選考してしまえばよいじゃないかと思う。もしくは、スポーツの祭典であるので、スポーツ選手の意見のみで選ぶとかであれば、批判は少なそうだ。
2:「MOTTAINAI」を急に持ち出して連呼する
マータイさんが言っていた「MOTTAINAI」をここらで、もう一度連呼するのはどうだろう。広告代理店の皆様であれば、可能であると思う。これならば、選考委員会もそのままに、過去のエンブレムを使用することが出来る。
「限りある資源を大切に」とか、「お金は無限じゃない」とか、今回の件で学びました。そこで私たちは思い出したのです「MOTTAINAI」とスピーチすれば、なんか納得するような気がする。
意味はわからなくても連呼してそれっぽく見せるのは、ヤンキー経済とかでも出来たことだと思うので、広告代理店の人達には出来ると思う。
ずっと言ってれば、過去の廃案なども利用することが出来るんじゃないか。昔のものでもいい。批判は少なそうだ。
3:佐野研氏にエンブレムをもう一度作ってもらう
私が「こうなってほしい」と考えているのは、この案だ。彼を擁護するつもりも、批判するつもりもない。デザインのことは一般国民なので、わからないし。そして、会見で言っていた「オリンピックに関わることは夢だった」という言葉になびいた訳でもない。
また選考方法を見ていると、デザインで選ぶので「誰が」という点では選考していないのでこのままでは、ほとんどありえないだろうが。
歴史的に見て、この案ってなにかを示しているように見えるんじゃないか。
他の人の技術を転用して何かを作って、自滅してしまった。そこからの復興というのが、今の日本のテーマのように感じる。
彼がいい人だったのか、悪い人だったのかはわからない。しかし、もう一度チャンスを得た彼の人生で一番大事な「デザイン」は一般国民にもわかるものではないかと思うのだ。
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