「学級通信のコツ」がブログの書き方に応用できすぎて面白い
教師が生徒・保護者向けに発信する「学級通信」
学級通信のテンプレートが面白い
学級通信という言葉に、なじみない方も多いかもしれない。学級新聞とも言われるらしい。私の学生時代も、クラスでの発行は無かった。学級通信というものがあるらしい、かつそれがモンスターペアレントなどの兼ね合いで面白い発展を遂げていると聞いて、学級通信について書かれている本を買って読んだ。
読み進めていくうちに、ものすごい既視感を覚えた。なんだこれは、と思ったがそれらの本の学級通信のコツはそのままブログの書き方に応用できるものであった。
ポイントをかいつまんで、考察したい。
今回、読んだ本は「学級通信を出しつづけるための10のコツと50のネタ」という本。引用部分はすべてその本の目次から。
これが、そのままブログを書き続けるための10のコツと50のネタとして再出版しても良いくらい似ていて面白かった。
コツ1:「読み手」を決めて書こう
コツ2:「題名」を吟味しよう
コツ5:「同僚」「保護者」と協力しよう
コツ8:「定期的に書くもの」を用意しよう
コツ9:「写真」「資料」をふんだんに使おう
コツ10:「書く時間」を決めよう
など、ブログでも応用できるコツが書かれており、この内容はブログにも十分に転用できるものである。
読み手を決めて書くことはブログを発信しようと思っている人であれば、思うことであり、題名や写真もSEOが〜みたいな話しでよく聞くことだ。
定点観測として、定期的に書くことを決める点はPVが〜とかでいいだろうし、朝の時間で書こう!や、寝る前に!みたいな話しはよく聞く。
同僚も拡大解釈して、はてな村と置き換えると昨今のはてな界隈での喧嘩などのブログの内容にもなるだろう。
ブログと学級通信の「ネタ」は同じじゃないか
またネタとしては、
ネタ11:「流行」を取り上げよう
ネタ20:「季節感」「年中行事」を大切にしよう
ネタ24:「新聞コラム・記事」「ネット情報」を紹介しよう
ネタ44:「定点観測」をしよう
などもブログに転用できるネタ選びのコツだ。
季節感とかは私自身考えたことがないが、今回は考えてみたい。また、上のネタを使って「炎上案件の考察」とか、「はてなブログ読者層」の変容とかを取り上げて、頭良さそうに見せるために新聞とか引用しておけばいいだろう。
ブログと学級新聞の親和性の高さ
読み手は限定されている学級通信だが、書く内容は「学校」に限局するのみで何を書いてもよいとされるものである。
ハプニングを発信してもいいし、教師・生徒の趣味を発信してもよい。その内容によって、保護者(読者)の共感を得ることなどを目的とする学級通信はある種のブログと非常に似た性質を持っているものだと感じた。
ただ、「〜の仕方」ってそのコミュニティの終末へ向かわせるものじゃないかと思う。
How to本と、読みたいブログの親和性の低さ
ブログの書きかた。とか、〜PVになったブログの作成法!とか、割とどうでもいい。その道を通らない方が面白いんじゃないかと思うのだ。
取り上げた本は教師にとってみれば、非常に素晴らしい本であるだろう。学級通信の目的は「面白い」ことを目的にするものでは無いだろう。ただ、それが「面白い」ことを目的にできるブログにおいても、よく見る「人気が出るブログの書き方」とかと似通っている点が非常に面白かった。
各人でブログに対して目指す所が違うというツッコミはわかるけど、「人気エントリー」システムをとっているはてなブログでは、そうじゃないのではということを下に書きたい。
学級新聞とブログの相違点:自由にできるメディアがブログでは?
学級通信は読者に重点的であり定期的に発刊されることに重きが置かれている。一方ブログはそのようにしなくても良いコンテンツであるだろう。検索エンジン・炎上しやすい・PVが上がりやすいという切り口から書いたブログでは、同じような内容になってしまって、そのコミュニティ自体が地盤沈下してしまう(魅力が無くなる)のではないかと思うのだ。
自己啓発本に書いてある内容がある意味、似通ってくるのと同じようなものじゃないかと思う。「読者」に重きを置いた場合、コンテンツの終着点が同じになってしまうだろう。ファンの意見を聞きすぎた漫画のように。
もちろん、全てのブログやページがそうであるわけでもなく、非常に示唆に富んでいたり、特徴のあるブログも多数ある。
ただ、一般的に「ブログの書き方」と置くのは「人気小説の書き方」といったものと同じで、それが氾濫すると面白くないものばかりになるのではないかと保護者である一読者は思う。学級通信をパロディにした、はてな界隈の学級通信は読んでみたいが。
肌寒くなってきましたが、お風邪などひかないようご自愛ください。
<今回、紹介した本>