自称ミュージシャン?自称会社員?【警察の言う「自称」とは?自称の意味を調べた】
自称ミュージシャンってなんだ?「ミュージシャン」でいいのでは?
じ‐しょう【自称】
[名](スル)
1 自分から名のること。真偽はともかく、名前・職業・肩書などを自分で称すること。「流行作家を―する男」
2 人称の一。一人称。
3 自分で自分を褒めること。
「我より外に心も剛に案も深き者あらじと―して」〈義経記・五〉
ニュースでよく見る「自称〜」ってなんなんだ!ふざけんな!
ニュースで言及されていた単語、「自称」ミュージシャンが話題となった。なんだ、自称ミュージシャンって。ミュージシャンでいいだろと思った。対象となった方は非常にファンも多く、Twitterでも悲しむ声が溢れた。
ニュースの内容は関係ない。ただ、「自称」の言葉が気になった。自称無職だとか、会社員、占い師や芸術家などといった、この自称がついた言葉はよく見る。なんなんだ?これ?
Twitter等でも、「絶対にプロだ」「自称とかありえない」「有名だったのに」等のこの言葉の違和感についての言及が多くあった。どのような経緯でこの頭文字が付くかを調べて考えてみたい。
結論:裏が取れているか、取れていないか
この話の結論を提示する。「正確な情報か、判断できない職業」であればこの言葉がつくそうだ。
ただ、有力なソースは正直に言って、無い。辿り着いたのは、
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091121160793.html
ここらへん。
まとめると、
- 「自称がつくかどうかは」ウラが取れているか、いないか
- 例えば深夜であり所属組織への連絡が出来ない、フリーランスであったりすると「自称」がつきやすい
- 職業のイメージを損ねないという意味合いも持っている
というようなことのようである。
組織に所属していないと、「自称」がつく?
会社員で自分の所属組織を明かしたくない人であった時に、「無職だ」というと、無職との裏付けが出来ないため、無職の疑い(隠しているかも知れない)という意味でこのような表記になるだろう。
また、逆に無職や他の仕事が有りながら会社員を名乗っている人物で組織が特定できない(社員証・名刺・所属組織を明かさずにウラが取れないなど)の場合は「自称会社員」ということになるだろう。
つまり、組織に所属しているかどうかがわからない。または、ウラが取れない職業であると発言した人間に対して、「自称」が付く。ということになる。
「自称ミュージシャン」などとなぜニュースで報道されているかを考察する。
上の法則によれば、なるほど。確かに、所属レーベルなどの組織に加入していないミュージシャンであれば、その人物が本当にその組織で活動しているか、わからない。レーベルやマネージャ等に連絡が取れない場合もあるだろう。
会社員や全く関係の無い人物が、その組織からバレることを恐れて、「音楽家です」ということは確かにあるかもしれない。そう考えると、この自称ミュージシャンという言葉は、プロでないと自称がつく、という意味合いではなく、正確性の無い情報であるということを示す意味がありそうだ。(実際はわからないけど。)
故に、「自称ミュージシャン」という余計な文字がつくのだろう。なりすましかも知れないもんな。(今回のケースは違うが)
ろくでなし子はなぜ「自称芸術家」になったのか?
そういえば、この言葉で思い出したのが、ろくでなし子。裁判の報道の際には、「自称芸術家」と報道されており、非常に疑問に思った記憶がある。
交通事故等であれば、タレントだったら「タレントの○○」と報道される。フリーの樹木希林でも同様だろう。自称タレントの樹木希林とはならないだろう。
ただ、ろくでなし子は非常に著名だったのにも関わらず、この名称が付いた。最後に、自称の使われ方について、考察したい。
職業のイメージを損ねない為の「自称」?もっと違ったものか?
ろくでなし子の場合、2点で自称と付いたのではないかと思う。実績は非常に素晴らしいものであったとの記載がある(Wiki)。一般的に認められている芸術家であるそうだ。なぜ自称芸術家という名前がついたのだろう。
- 裁判の焦点が、「芸術かそうでないか」を競うものであり、「芸術家」とした場合、ろくでなし子寄りの報道になってしまい、中立を期す為に「自称芸術家」とした
- 他の芸術家のイメージを下げない為に、「自称芸術家」とした
この2点のどちらかではないかと思う。この2点のどちらが正しいかはここでは問題ではない。
まとめ:「自称」とは、3つの側面があるのではないか
- 職業のウラが取れていない場合の「本人はそう言っているが、未確定だ」という意味
- 自身の職業が争点となっている場合の「仮の名称」という意味合い
- 職業のイメージを下げないようにするための、「組織外の人間である」ということを示すためのもの
これらのどれかに当てはまると、「自称〜」といった報道がされるのではないかと調べてわかった。自称とつくと、なんだか、その人が蔑まれているかのような印象を持っていたが、実のところ単純に「わからない」という側面の方が強いのかもしれない。
間違っている記載もあるかも知れない。もしご存知の方がいらっしゃれば、教えていただければ幸いです。