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会社員のための雑学ハック

Web・末端会社員としての働き方・経済・文化等、「半径3m以内の事」を考えるブログです。ー雑学:多方面にわたるまとまりのない知識や学問。また、学問とは関係のない雑多な知識。

転校生「東京チカラめし」により、混乱する牛丼チェーン史

いま、牛丼チェーンが面白い。

最近、東京チカラめしを食べて驚き、牛丼チェーンの歴史について調べてみた。
主要牛丼チェーンを創業年順に並べ、それらのポディションをクラスの権力闘争に見立て、考察してみた。
取り上げていないチェーンもあるが、ご容赦いただきたい。

吉野家

 築地の魚河岸という地に1899(明治32)年に第一号店ができる。「はやい、うまい、やすい」をモットーにした牛丼と共に「粋なサービス」を提供する。経営は吉野家ホールディングスで、はなまるうどん、京樽も吉野家と一緒の経営基盤である。
 吉野家のマークが登場したのは昭和46年から、頭文字の「Y」と「どんぶり」で牛の形を作っている。囲むように書かれた綱は外国人向けに日本風なマークを目指し採用された。
 メニューは厳選されており、個人的な牛丼の味だけで言えば、吉野家が一番クオリティが高いと感じる。また、吉野家の「粋なサービス」とは、券売機を置かないことにも見られる。現在、主要牛丼チェーンの中では貴重である。また、店舗にレジが複数ある事もお客様第一主義をかかげる吉野家ならではである。

松屋

 1968年に江古田に牛めし・焼肉定食店として、中華飯店を経営していた創業者によって誕生。先駆者、吉野家の影響を受けた「牛めし」や「定食メニュー」を売りにする。経営は松屋フーズで、和定食の店、「松乃屋」と同じである。
 他チェーンに比べてカレーや定食などの比率が高く、「牛めし」「定食」「カレー」の三本柱でメニューを構成し、この方針を維持している。また、店内で食べる場合には、カレーなどにも味噌汁がつくのも特徴的である。
 味噌汁は原則付いてくるが、これに180円を足すと豚汁に変更できる。牛めし並盛りが280円である為、割高に感じるかもしれないが、これは一食の価値ありである。具がごろごろしていて、札幌雪祭りの時に食べた豚汁を思い出す味である。かなりうまい。

なか卯

 1974年に牛丼店としてのなか卯が大阪市梅田の地下街に誕生。1989年に関東地方第一号店が亀戸に作られ、拡大していく。モス・フード・サービスとの資本業務提携、総合商社のニチメン(現、双日)の子会社を経て、ゼンショーの子会社になる。ゼンショーグループは、COCO'Sや華屋与兵衛も経営しており、また、同じ牛丼チェーンである「すき家」もゼンショーグループである。
 丼は親子丼やかつ丼などもあり、カレーやうどん、定食もそろう。2010年には、ゼンショーグループ同士である「すき家」との差別化から従来の牛丼を廃止して、すき焼き風になった「和風牛丼」を発売した。その中でも、やはり親子丼は根強い人気があり、これとうどんをセットにして食べる人をよく見かける。

すき家

 1982年横浜市で創業した、株式会社ゼンショーが経営する、国内店舗数最多の牛丼チェーン店。全店舗が直営でフランチャイズは無いのも、経営の特徴である。2011年末までで日本に1748店舗を展開している。従来の牛丼チェーンに比べ、車での利用客を想定した、幹線道路沿いに店を構えることが多い。
 牛丼とカレーを主力商品とし、他のメニューの数も多い。数多くのトッピングも特徴的である。また、テーブル席や大型店舗も見受けられ、最近では加藤浩次、ともさかりえなどが出演する家族向けCMを流すなどといった、客層の拡大路線が見られる。実際に行ってみると、他の牛丼チェーン店に比べると家族客の割合は格段に高いという実感だ。
 牛丼が原則10秒以内で出されるという高い効率性の裏で、深夜帯の営業を1人に任せる事から2009年ごろから強盗被害が続出するというった問題も抱えている。(ゼンショーでは、2012年には一人勤務体制の解消を発表している。)

神戸らんぷ亭

 ダイエーグループの和食事業として神戸らんぷ亭1号店を1993年に恵比寿にオープン。神戸らんぷ亭は、1号店は神戸ではなく東京であった。2005年からは株主がITサービス企業のミツイワ(株)に移行した。
 牛どんと、牛肉卵とじどんの2本柱でスタート。2001年のBSE問題をきっかけに親子どんを販売開始し、レギュラーメニューとなる。かつ丼、牛ハイカラとじ丼もあり、メニューは割と豊富である。また、日本初の塩牛丼も好調の様子。
 企業HPによると、「神戸」と名はついているが関東にしか店舗はなく、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で28店舗である。(HPの情報がばらばらで、正確ではないかもしれない。)

東京チカラめし

 2011年6月に池袋に誕生。焼き牛丼を主力とし、2012年6月までに50店舗を出店予定という、今話題沸騰中(私の周りで)の新参牛丼チェーン店。経営は「東方見聞録」や、「月の雫」、「金の蔵」等の多くの居酒屋を持つ、三光マーケティングフーズ。
 それまで、煮込むのが主流であった牛丼チェーンから一線を画し、牛肉を焼く形で名だたる牛丼チェーンに勝負を仕掛ける。また、味噌汁も無料で付いてきて、紅ショウガではなく、ガリを使用するなど、それまでの牛丼チェーンに対する工夫がみられる。
 オープン当初、その味に驚いたが(良い意味で)、それまで煮込む事によって時間がかからなかった牛丼を焼く事によって時間がかかるというデメリットを併せ持つ。焼き置きも行っている場合は、提供時間はかからないが、味が格段に落ちてしまうという諸刃の剣を持ったニューカマー。また、チーズやガーリックなどの王道トッピングも焼き牛丼には新鮮である。

まとめ(クラスでの権力闘争に見立てた牛丼チェーン)

 古い歴史を持つ番長「吉野家」と、定食等の3本柱で対抗する体育会系「松屋」、ファミリー向けなど客層拡大を意識するチャラ男「すき家」の三強に、知的ハイカラさん「神戸らんぷ亭」が密かに追随。根強いファンを持つが、経営がよく変わる関西弁の太鼓持ち「なか卯」は、「すき家」の息がかかり、主力メニューをも変えるというフットワークの軽さを持ち勝負する。そんな中、全く違うベクトルで常識を覆す問題児転校生「東京チカラめし」の登場によってクラスに大混乱が。そして牛丼混乱期に陥った。これからの牛丼チェーンに目が離せない。次回、男の戰い


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